ステーショナリーマガジン2023

9年ぶりに復刊したステーショナリーマガジンを買ってきました。

ステーショナリーマガジンは2005年から2014年に年に一回発行していた雑誌で、9年ぶりに復刊したんだそうです。

頻繁に文房具店に出向き、ネットでも情報収集しているので、物として新しい発見は少ないものの、主要な文房具がきれいにまとめられているので、情報の整理に役立ちそうです。

ハサミのところにボンドフリーGXが載ってました。なかなか目の付け所のいい人がいるようです。笑

stationarylab.com

 

 

 

カッターとナイフを使い分ける

まず、言葉の使い方として、ここではカッターナイフのことをカッター、クラフトナイフのことをナイフと呼ぶこととします。

刃を折るタイプのカッターは便利で一本くらいは必ず身近にあると思います。

しかしながら、ナイフは意外と持っていないという人が多いのではないでしょうか。

上の2本はカッター、一番下はナイフ

上の写真は、上から、NTカッターのA-300GR、オルファの万能M厚、オルファのクラフトナイフSです。上二本がカッター、クラフトナイフSがナイフという認識です。

カッターは読んで字の如く、基本的には折り紙やコピー用紙、段ボール、場合によってはベニヤ板などをカットするものです。切るものの厚みなどによって使う刃の厚みや本体を使い分けます。

カッターは削る道具ではないので、鉛筆を削ったりするのには適しません。削る道具として選ぶべきなのはナイフです。ナイフは主に削ることを前提とした道具になっています。切れ味はカッターほど良くないかもしれませんが、刃先を使えば切る道具として使えます。

ナイフは刃が折ることを前提として作られていません。クラフトナイフSの場合、刃の厚みが1 mmもあります。カッターの場合、オルファの小型刃で厚みは0.38 mm、M厚で0.45 mm、大型刃で0.5 mm、特大で0.7 mmです。もちろん、刃を折るタイプは折ることを前提としたスリットが入っていますので、曲げるような力に弱いです。

刃の形状も全然違います。カッターは切る部分が一直線で、ナイフは背が平らで刃が斜めにカットされています。折る方式のカッターは斜め部分に刃付けができないという設計上の制約もありますが、刃が本体の長手方向に揃っていることで直線的に使いやすいです。

このようにカッターとナイフは同じような刃が付いた金属製の道具ですが、設計の思想が全く違っていることがわかります。

切るのはカッター、削るのはナイフと覚えておけば間違いないと思います。クラフトナイフSの刃はステンレスでできていて、錆びにくいので長く使えます。そんなに高いものではないので、ひとつくらいは常備しておくと便利です。少し大きめでボディがステンレスでできたL型もあります。

S型は刃が両面使えますし、個人的には鉛筆を削ったりする程度の用途ならS型で十分だと思います。

 

 

 

 

ノートを使う時の工夫

仕事で使うノートは1冊なので、必然的にいろんなことを時系列で書き込むことになります。すると、時々、ページを参照したり、どこに続くかを書き込みたいことがあります。

ノートはキャンパスノートを使っているのでページ番号などはありませんが、私はノートを書くときに必ず下のようにしています。

下の写真の紙を開いたノートだと思ってください。

キャンパスノートは右上に日付を書くところがあるので、そこに日時と番号を書きます。場合によっては時間を書くこともありますが、今回はそれは重要なポイントではありません。番号は毎日1から始めるようにします。

年月日+連番という組み合わせは、絶対に重複することがありませんので、唯一無二の番地として使うことができます。参照する際に欲しいのは、何ページ目かということはわかりませんが、日付もサブの連番も順番を持っているので、2023.3.10-3は2023.4.18-2よりも前にあるということは明らかです。

まだ実践はしていませんが、ノートの最初の数ページをブランクページにしておくことで、簡易的な目次として使うこともできるのではないかと考えています。目次は網羅的に書くのではなく、重要なポイントや後でよく参照すると思われる部分だけでいいのではないかと思います。

これはカッコいい「NT A-300GR」

先日、オルファのカッター万能M厚型を購入したことを書きました。このカッターは本当に万能で、一般的な家庭内で使うような用途ならこれ一本あればほぼ事足りると思います。

一方、刃の厚みが0.38 mmで幅が9 mmの刃を使う小型カッターの気軽さも捨てがたいものがあります。

私はずっとオルファのシルバーを愛用しています。

しかし、このカッターは必ずしも使いやすいわけではありません。見た目や携帯性、ステンレス刃の錆びにくさなどは魅力的です。しかしながら、小型であることから刃の繰り出しは若干しにくいです。あと、ステンレス鋼は普通の鋼の刃よりも柔らかいため、切れ味のキレもちょっと劣る気がします。

上:オルファ シルバー、下:NT A-300GR

A-300GRは定番のA-300の流れを汲むカッターですが、ボディがアルミダイカストでできていてかなりしっかりした作りになっています。重量は35.3 gで結構重量感があります。

ちなみに、シルバーは18.2 g、万能M厚は27.7 gです。

上から、万能M厚、シルバー、A-300GR

A-300GRはオートロック式なので使用中に刃がきっちりと固定されます。

ちょっと細部を観察してみましょう。

右利きにも左利きにも対応しています。

このあたりの造形が非常に綺麗です。

滑り止めも程よい感じでスムーズに刃を出し入れすることができます。

アルミダイカストに焼き付け塗装がなされていて、非常に丁寧な仕上げになっています。

これで400円もしませんから、安いと思います。

エンドキャップには刃を折るスリットがあります。

刃を出すとこんな感じ。

出し入れ量を制御しているギザギザがオルファよりも小さいので、刃の出し入れが非常にスムーズで小気味いいです。

肝心の切れ味ですが、ステンレス刃のシルバーよりも切れ味はいいです。また、万能M厚よりも刃が薄いので切れ味にキレがあります。

こうなるとオルファの特選黒刃や先端が30°のクラフト系のカッターも気になります。黒刃は仕事で使っていましたが、切れ味はワンランク上です。ただし、刃が鋭く研いであるので、耐久性は劣ります。

 

 

 

 

シンワ アルミ直尺 スーパーアル助 30 cm

カッターで紙を切るためにアルミの定規を買ってきました。

本当はカッターガイドスリムという商品を買うつもりだったのですが、45 cm以上のものしかなかったので、こちらにしました。

アル助という商品もありますが、スーパーアル助はアル助よりも重量が50%重いです。重量はそれほど重要視していませんが、厚みの差でこちらを選びました。

定規はあれやこれやと10個以上持っています。

下の写真は上がクラフトデザインテクノロジーのアクリル定規です。厚みが3 mmもあるので、小さいものを切るにはいい感じです。下はクツワの金属製の折りたたみ定規です。こちらは厚みが1.8 mmで、カッティングに使えなくはないですが、あまり安定していないのでちょっと怖い感じがあります。

スーパーアル助はカットする面の厚みが4 mmもあります。

重量も90 gとかなりしっかりとしています。

紙を切る時にはこの程度刃が出ていれば十分だと思います。

この状態でスーパーアル助に当てるとこんな感じです。

反対側から見るとこんな感じです。

この位置関係ならば、よほどのことがなければ、刃が定規を乗り越えて手の方に滑ってくることはないと思います。

アル助には最初から定規の裏全面にスポンジゴムみたいな滑り止めが貼り付けてありますが、スーパーアル助には両面テープ付きの20 cmのコルクが付属しているだけです。

必要に応じて貼って使ってくださいと書いてあるので、正解がよくわからないのですが、私は下のように貼りました。

半分の10 cmにカットして、端から2.5 cm離れたところに貼りました。そうすると、穴にも干渉せず、中央にちょうど5 cmの隙間ができる感じになります。

コルクを貼り付けなくてもそこそこ安定していますが、コルクを貼った方が段違いに安定します。また、結果的に刃を当てる部分が0.2 mmほど高くなって、4.2 mmとなります。

最後にオルファのA4のカッターマットを使って、A4用紙を簡単に半分に切る方法を紹介します。

オルファのA4のカッターマットにはA4とB5とハガキの大きさはマーキングしてありますが、A5のマークはありません。でも、意味深な点があったりして、なんか仕掛けがありそうな気がしました。

そこであれこれ調べていたら、ちょうどいい場所が見つかりました。

A4の紙の端をカッターマットに合わせ、15のひとつ下のメモリの部分がちょうどA4の半分の位置っぽいんです。

A4の長辺の長さは297 mmなので、半分の位置だとすれば、148.5 mmのはずです。

実際に計測してみると・・・

ピッタリ、148.5 mmのところに線がありました。

これが設計されたものかどうかはわかりませんが、実用的には十分使えます。

カッターマットとスーパーアル助があるだけで、安全かつ快適に紙をカットすることができます。やはり最低限の道具は揃えておくもんんですね。

直尺は定規の角が結構鋭利だったりするので、子供向きではありません。こんな定規もあるみたいですから、子供向けにはこういうのがいいのかもしれません。

 

 

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