ボールぺんてる

近所の文房具屋に行ってみた。いわゆる普通の街の文房具屋で、別段おしゃれなものとかがおいてあるわけじゃない。品揃えも定番のみだ。でも、近所に文房具屋があるというのは便利なものだ。でも最近はその手のものはコンビニでも手に入るので「便利」というのは少し違うかな。文房具屋ってのがそばにあるという状態が好きなのかもしれない。田舎の自宅の二軒となりが書店兼文房具屋だった。100円玉を握りしめ、消しゴムだとか鉛筆を眺めるのが好きだった。そういう時のおれは20分でも30分でもずっとそういうものを眺めていた。誰かに言われてずっとそこにいたことに気がつくのだ。今思えば、片田舎の小さな文房具屋だ。大した品揃えではなかったんだろう。でも、子供の自分の目にはなんだかすばらしいものがいっぱいあるように見えてたんだな。
今日の目的はボールぺんてるを買うことだった。誰でも一度くらいは使ったことがあるかもしれない。何となく懐かしいあのペンを握ってみたくなったのだ。残念ながら黒はなかった。ちょうど赤い水性ボールペンが自宅になかったので、赤でもいいかと思い手に入れた。
このボールペンが誕生したのが1972年らしい。ちょうどおれと同じ年だ。これを最後に使ってたのは10年以上前、もしかしたら20年くらい前かもしれない。久々に見るボールぺんてるは最後に使ったときと全く同じ形に見えた。小学校の頃、授業中にパチパチ付けたり外したりしたキャップの色識別チップ?も全く同じ形だと思う。
握ってみると妙な柔らかさがある。オールプラスチックのボディにプラスチックチップの先端部分がチープでいい。一見あか抜けない柔らかい緑色はいかにも実用品という雰囲気で、ある意味かっこいいかもと感じる部分がある。ペン先は平たく書けばプラスチックだが、通称デルリンと言われるポリアセタールだ(デルリンはデュポン社の商標)。自己潤滑性のある樹脂の一つで、こういう用途に使うのにはおそらく適していると思う。
買ってはみたものの実はボールぺんてるの書き味はそれほど好きじゃない。筆記時にペンの先端が見えないというのと、少し倒すと字がかすれることがある。そのせいで筆圧が高くなり、疲れるのだ。ホントはそんなに力を入れなくても書けるんだが。
同じ水性ペンだけどVコーンとは全然雰囲気が違う。書き味や線のシャープさなどはやはりVコーンの方がいい。常用するならVコーンが今のところ最高なんだけど、気分によって書き味の柔らかいはボールぺんてるでもいいかなと思った。

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