「三色ボールペンで読む日本語」を二回読み、三色ボールペン読書法を本格的に実践している。
まだ本格的に始めてから少ししか経っていないけど、結構いいかも。
仕事で多くの資料やら論文やらを読むんだけど、三色ボールペンで読むと理解度が全然違う気がする。
寝る前は森山大道の対談集を三色ボールペンで読むんだけど、これまた読み飛ばしていたときとは理解度が違う気がするのでおもしろいもんだ。
これからどんどん三色ボールペンを訓練すればいい感じになりそうな気がする。
その「三色ボールペンで読む日本語」で紹介されていた本で気になる一冊があった。
それが「爆発道祖神」だ。
最近あまり本を読んでいなかったので、町田康って人がどんな人なのかは知らなかったが、題名が気に入った。
いわゆるフォトエッセイみたいだ。まだ読んでないけど、使っている単語や文体が独特でおもしろそうだ。ちょっとふざけてんのかなって感じの文体なんだけど、朝日新聞に連載されていたらしいのでそこそこちゃんとした読み物なんだろう。この町田康って人、いろいろ文学賞を受賞していてなかなか有名な人らしい。目次を眺めるとなるほどなかなかすごい表現力だ。難しい言葉は使ってないんだけど、題名がまるで詩のようだ。
尖塔よ、俺を見下すな裁くな威圧するな。許してちょんまげ
地下鉄のなかで桃を食う。手も服も。身も心も。
無作為に選んでこんな感じだ。
多分、この題目で下手に文章を書くとおかしなことになると思う。ジトジトとした自意識過剰な文章がこれに続いてたりすると、最悪だ。そのままゴミ箱にポイだ。でも、そんなことはなくて短い物語のような詩のような何とも不思議な感じがする文章だ。一歩間違えば、ゴミ箱ポイ的感じなんだが、そういう感じでは書かれていない。
フォトエッセイと知らず、題名だけで買ったんだけど、写真が結構いい。なんかちょっと得した気分。この本、装丁がちょっと変わっていて、爆発道祖神と書いてあるのは透明な厚めのフィルムなのだ。つまり、普通は紙のカバーが本に巻いてある場合が多いけど、この本はフィルムなんだな。魚の写真は本に直接印刷してある。
町田康の本、もう少し読んでみようかな。
ここがオフィシャルページらしい。

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