
- 作者: 野口晴哉
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2003/02
- メディア: 文庫
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「風邪の効用」という文庫本だ。
裏表紙にこんなことが書いてあった。
風邪は自然の健康法である。風邪はなおすべきものではない、経過するものであると主張する著者は、自然な経過を乱しさえしなければ、風邪をひいた後は、あたかも蛇が脱皮するように新鮮な体になると説く。
この文章でこの本に一気に興味を持った。
目次を眺めると、
・風邪の活用
・風邪と体の改革
・病気になりたい要求
・気張りは体の自然を乱す
・早く治るのがいいのではない(順不同)
などなど、とにかく一冊丸々風邪のことが書いてあるのだ。こんなにおもしろそうなネタを振られて、本屋に置いて帰るわけにはいかないではないか。
なんでここまでこの本に興味をもったかというと、風邪ってひいてしまうこと自体が、失敗という意識が無意識にあったのに、この本ではむしろ風邪は健康に生きていく為に必要なものであるとしている点だ。
もっと風邪のことを知らないといけないなぁ。
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Rの本はRによるやさしい統計学という最近発行された本だ。R関係のサイトで何度も見かけたので買ってしまった。
統計学のことも基本から学んでみたかったので、一石二鳥かもしれない。

- 作者: 山田剛史,杉澤武俊,村井潤一郎
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2008/01/25
- メディア: 単行本
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もう一個は微分積分の大学生用のテキストだ。ここ最近は微分積分の復習や計算練習をやっている。ホントは微分方程式をもう一回ちゃんと勉強し直したかったのだが、だいぶ計算方法を忘れていたので、大学生用の一番簡単な参考書で勉強し直した。一通りやって、だいぶわかってきたので、もう一個やさしいのでトレーニングをしようという目論見だ。
自分にとって微分積分は学問の対象ではなく、あくまでもツールに過ぎないので、難解な専門書に最初から飛びついたりはしない。微分積分の場合、極限の概念が切っても切りはなせないものだが、別に極限の概念を完璧に理解しなければ計算ができないわけではない。ビブンセキブンの計算は厳密な極限が理解できてなくても、概念的に極限がわかっていれば、ただの手続きとしても十分理解できる。ポントリャーギンの「やさしい微積分」によると、歴史的に見ても、極限の概念というのは既に存在していた解析学の上への建て増しとして生まれた概念なのだ。このことを知って、一気に霧が晴れたような気分になった。
実際問題、小難しい理論概念からスムーズに入れるのは相当数学的センスが優れた人だけなんじゃないかな。自分みたいな凡人の場合、闇雲に理論の泥沼に足を踏み入れるよりも、ケーサンの手続きを学び、それを練習していくうちに少しずつビブンセキブンのからくりを知るみたいな感覚の方が健全だと思う。