iPhone4:これはすばらしいものです

小学生の頃、ドラマで見る警察手帳にあこがれていた。あの手帳にはなんかものすごい機密情報がたっぷり詰まっていて、それはどんな問題でも解決に導けるすばらしいものだと感じていた。
ある日、小さなノートとえんぴつを手に取り、外に出た。しばらくして警察手帳にはいったいどんなことが書かれているのだろうと悩み始めた。とりあえず、天気を書きとめてみた。赤い郵便ポスト、バス停、橋、海、目に入るものをとりあえずノートにしたためてみた。しかし、どう考えても自分が書き留めた情報はどんなちっぽけな問題も解決できる気がしなかった。ちっぽけなアイテムがメモられたノートは部屋の隅に放り投げられて、そんなものがあったことすら忘れられた。

小さな頃の夢は木こりになることだった。しかし、木を切るのが好きだったわけではない。木こりはきっと小さな家に住んでいて、それはものすごくシステマチックで機能的ですてきな家に違いないと考えていたのだ。

ぼろぼろになるまで眺めたお気に入りのどうぶつ図鑑があった。そこには世界中の動物が「全部」のっていて、自分はその一部を暗記してしまっている。それはものすごくエキサイティングな体験だった。ライオンは紙を飛び出し、大草原を走り始めた。キリンは長い首を伸ばし木の上の葉っぱを食べている。この大きな像はアフリカ象だ。大きくて強い動物。いつか全部の動物について自分は知ることになるだろう、そんなことを考えながらニヤリとしてみた。

つまり、なんというか、こじんまりしたところに無限の情報や機能が詰まっている状態というのがすごく好きなのだ。そして、iPhoneを手にしたとき、小さな頃から求めていたものの一部が形になっているような気がした。
これはすばらしいものです。

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